FH filter (2016)
2016年にFormatt Hitech 社製Diffusionフィルターを使った風景写真の作例。
EX1.
撮影は新緑の美しい2016/6、水量の豊富な大阪箕面の滝。
使用機材:
カメラ:D800E レンズ:24−70mm F2.8G
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6350_PL_NO-1024x684.jpg)
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6347_CPLBSM2-1024x684.jpg)
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6349_CPLCSM3-1024x684.jpg)
濃度3とかなり高めのDiffusionフィルターだが、滲み方が絶妙であざとさがない。
本当の濃霧の中で撮影しているような画だ。拡大して見てもらうとわかるのだが、岩の表面のディテールは維持されており非常に好ましい描写。
EX.2
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6357.jpg)
Diffusionフィルターなしだと画面全体を通してシャープな印象。ただ下部の滝壺が白飛び気味。
そこで中程度濃度のClear Super Mist (1/2)を追加して撮影。
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6362_CPLCS1-2SE1-2.jpg)
滝壺の白飛びは完全には無くなっていないが、ハイライトが滲むことによって全体的にマイルドな印象になった。そこで岩肌の明瞭度をアップするために全体的に明瞭度を+30した。
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6362_CPLCS1-2SE1-2clarity30.jpg)
現代は現場ではなるべくシャープに撮影して、現像時にフォトショップなどを使い写真に滲みを加えるというケースが多いと思う。撮影時にDiffusionフィルターを使い、必要な箇所だけ明瞭度を加える方が写真的に自然な仕上がりになると思うのだがどうだろうか。
EX3
次の写真は、望遠170mm程度で撮影した滝のクローズアップ。
①CPLとNDのみ
圧縮効果を使って構図にいれた青紅葉が構図のポイント。通常はこれで問題ない。
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6382_CPLND3-684x1024.jpg)
②Clear Super Mist (1/2)を追加
画面全体がうっすらと白いベールで覆われ、写真に一体感が生まれた。
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6383_CPLND3CSM1-2_SE1-2-684x1024.jpg)
③しかし、全体的にぼやけた印象になってしまったため、滝の岩肌部分だけ現像ソフトで明瞭度をあげて仕上げた。
![](https://yoshihikowada.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC6383_CPLND3CSM1-2_SE1-2_DEVED-684x1024.jpg)
作例追加予定..